リビング和歌山2月号

正しい情報と予防法で乗り切る!
新型コロナウィルス感染症


正しい情報と予防法で乗り切る!
新型コロナウィルス感染症

毎日のようにテレビや新聞などで報道されている「新型コロナウィルス感染症」。和歌山県に感染者が出たことで、より不安を覚える方は少なくないでしょう。私の医院にも、体調や症状に関する問い合わせがあります。


 厚生労働省は新型コロナウィルス感染症の特徴として、「発熱や喉の痛み、咳(せき)が長引くこと(一週間前後)が多く、強いだるさ(けんたい感)を訴える方が多い」と発表。潜伏期間は1日~12.5日です。右記のような症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合は、まずは住んでいる市町村にある専用相談窓口に問い合わせてください。また、高齢者や基礎疾患のある人は重症化しやすいため、右記のような状態が2日程度続く場合は同じく、専用相談窓口に問い合わせを。
 感染の疑いがある場合は専門の医療機関が案内されます。感染していなくても、風邪や季節性インフルエンザ、肺炎など重篤な病気の場合もあるので、かかりつけ医に相談するといいですね。その際は直接来院せず、まずは電話で問い合わせてみてください。
 感染の方法として、くしゃみや咳とともにウィルスを吸い込む「飛沫(ひまつ)感染」と、手に付いたウィルスが口や鼻に入り、粘膜から取り込む「接触感染」が考えられます。なので、日常生活で感染を予防するには、せっけんやアルコール消毒を用いた念入りな「手洗い」、マスクを付ける「咳エチケット」を徹底して。また、人混みの多い場所はなるべく避けた方がいいでしょう。
 新型コロナウィルス感染症は、現時点において有効な抗ウィルス薬がありません。日常での予防を徹底した上で、厚生労働省のホームページに随時更新される情報も確認し、賢く、正しく、感染を防ぎましょう。(2月19日執筆・辻本直貴)

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