リビング和歌山6月号

 特定健診の結果に不安や疑問は?
  ほうっておかず医師に相談を

特定健診の結果に不安や疑問は?
ほおっておかず医師に相談を

高血圧や脂質異常症、糖尿病といった、生活習慣病の早期発見と予防に役立てるための特定健康診査( 特定健診 )。年1回の特定健診で、自分の健康状態をしっかりと把握しておくことが大切です。でも、診断結果が手元に届いたとき、「 数値を見てもよく分からない 」からときちんと確認しなかったり、判定で〝要経過観察″〝要注意″と書かれていても「 特に体調に変化がないから 」とそのままにしたりしていませんか。

 診断結果に書かれている検査項目や数値が何を表しているのか、医療に詳しくなければ分からないことが多いと思います。だからといって、判定で、治療や生活改善の必要があるのに、何もせずほうっておくと、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。
 中には、血圧が高めの人で、〝病院を受診すると降圧剤を処方され、一度飲み始めると止めることができないかも。ちょっとくらい数値が高くても大丈夫だろう″と自分の判断で受診を避けている人も少なくないのでは。治療は、薬を飲みながら、食事の塩分を減らし、適度な運動を取り入れるなど、時間を掛けて生活習慣を変えていきます。結果、薬の量が減ったり、飲まなくてよくなったりした人もいます。そういったことは、病院を受診し、医師と話をしてみないと分かりませんよね。
 診断結果を見て、不安な点や疑問があれば、迷わず受診して医師に相談しましょう。もし、かかりつけ医以外の意見が聞きたいときは、別の病院を受診し、相談するのもいいでしょう。かかりつけ医がいない場合、まずは内科へ。初診のときは、前もって電話で問い合わせてみるもの一つの方法です。新型コロナウィルス禍で外出を控えていたけれど、そろそろ運動を始めようと考えている人は、一緒に医師のアドバイスを受けることをおすすめします。
 いつまでも健康で過ごすために、もう一度、診断結果の確認をしてください。そして、受診の際は診断結果の持参を忘れずに。
( 辻本直貴 )

このページを閉じる