リビング和歌山8月号

気付かないうちに「熱中症」
体のサイン、見逃さないで

気付かないうちに「熱中症」
体のサイン、見逃さないで


 暑い日が続きます。毎年のことながら、熱中症で救急搬送されたり、最悪のケースでは命を落とすこともあります。今年はマスク生活を強いられているのでくれぐれも気をつけたいですね。
 熱中症といえば、日中の炎天下をイメージしますが、屋内でも、またいつもと変わらない日常を過ごしてるようなときでも、熱中症を起こすことがあります。例えば、体育館でスポーツをしていた、自宅で冷房をかけずにいた…。特に「自分が熱中症になんて」と過信していると、その初期症状に気付かないことが多いんです。

 「頭がぼおっとする」「気分が悪い」「頭痛」や「倦怠感」など、熱中症の初期症状は風邪や体調不良を思わせるものが多く、そのまま水分補給をせずにいると、さらに体内の水分が減少し、どんどん重症化する恐れがあります。こうした初期の症状を見逃さないことが大切です。
 この暑い時期に「いつもと違う、おかしい」と感じたら、涼しい環境で体を休ませ、少しずつ、回数を多くして水分を摂取しましょう。一緒に塩分を取ることが必要なので、水分補給にはイオン飲料水や、経口補水液がいいでしょう。さらに症状が進んだ場合は、医療機関で点滴治療が必要です。また、水分を補給しても初期症状が改善されない場合も、点滴が有効です。かかりつけ医を訪ねてください。
 今のマスク生活ですが、屋外で人との距離が2メートル以上など人との距離が十分に保たれている場合はマスクを外す、着用時はこまめに水分を補給するなど、予防を心がけましょう。厚生労働省のホームページにも「新しい生活様式における熱中症予防行動のポイント」として紹介されているので、参考にしてください。

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