リビング和歌山9月号

秋にも注意したい『花粉症』
身近なイネや草花にも注意して

秋にも注意したい『花粉症』身近なイネや草花にも注意して

 花粉症といえば、春先のスギやヒノキを思い浮かべますが、実は夏や秋にも花粉症はあります。
 昨年のことを思い出してみてください。ちょうど同じような時期に鼻がモゾモゾしたり、喉がイガイガしたりしませんでしたか?スギ・ヒノキのシーズンでなくても、毎年同じ時期に花粉症のような症状が出る・・・。そんなときは、それぞれの季節の花粉症かもしれません。例えば、今の時期ならイネ科の「オオアワガエリ」や「カモガヤ」、秋は「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」が代表的。どれも身近な場所で自生する雑草や草花です。イネ科に反応する人なら、稲刈りのシーズンに不調がみられる場合もあります。


 秋の花粉症の症状は、目のかゆみや鼻水などの一般的なものに加えて、喉がかゆくなって、咳(せき)が多くなることもあります。ただし、今年はマスクを着用していることが多いので、一般的な症状が出ずに、例えば皮膚トラブルなど、普段と違うアレルギー症状が見られるケースも考えられます。心当たりがある人は、アレルギー検査をしてみることをおすすめします。検査の結果、季節性の花粉症だと分かれば、早めの対症療法ができます。また、来年からは、症状が出るまでに治療を始める「初期療法」を取り入れることもできます。一度、内科やアレルギー科などで相談してみましょう。
 また、花粉症患者が、特定の野菜や果物を生で食べたときに、唇や口、喉などにイガイガ感やかゆみ・腫れなどアレルギー症状を引き起こす事例が報告されています。例えば、イネ科の花粉症患者ならメロンやスイカ、トマト、オレンジなど。軽い症状なら構いませんが、まれにアナフィラキシーショックといった重篤な場合もあるので注意してください。

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