リビング和歌山1月号

生活習慣病の原因となる「肥満」
医師の指導で健康的に体重管理

生活習慣病の原因となる「肥満」、医師の指導で健康的に体重管理

 年末年始の暴飲暴食がたたり、体形を気にしている人はいませんか。自粛生活による”コロナ太り”も重なって、 体重管理に気を付けたいですね。
 肥満とは、体脂肪が適正範囲を超えた状態です。糖尿病や高血圧症、高脂血症など生活習慣病の原因となり、動脈硬化症が 進行しやすく、最終的に心筋梗塞や脳卒中を起こす可能性もあります。

 まずは、体格指数「BMI」を測定し、自身の肥満度の確認を。「25以上の場合は肥満」となり、「35を超えると高度肥満」と して積極的な減量が望まれます。
 また、BMIが25以上で、腰囲が男性は85センチ、女性は90センチを超えると「内臓脂肪型肥満」の疑いがあるので要注意です。
 肥満が健康障害を引き起こすことから、専門的は立場から指導する「肥満外来」や「生活習慣病外来」など設ける医院やクリニックが 増え始めています。「ダイエットを心がけているのに、BMIの数値が下がらない」という人は、受診されてみてはいかがでしょうか。


正月太りやコロナ太りで体脂肪に注意!

 診察では、問診や身体検査、血液検査等が行われ、体の状態や生活習慣を確認し、太る原因を探ります。 過食や運動不足など肥満に陥りやすい行動を繰り返している人が多く、患者さん自身も意外と問題点を見落としていることも。
原因が分かれば、それに適した食事療法や運動療法など、個々にあった指導が開始されます。当院では基本的に、 3ヵ月で全体重の3%減を目安に、体に負担を掛けないよう、長期的に指導を行います。場合によっては、代謝を促す漢方薬を処方します。
 まれに、甲状腺や副腎皮質などホルモン異常が原因で、体重が増加することも。気になる人は、受診することをおすすめします。

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