リビング和歌山1月号

前兆を見逃さず、検査でチェック
予防したい“糖尿病”

前兆を見逃さず、検査でチェック
予防したい“糖尿病”

 11・12月の「高血圧」「脂質異常」に続き、今月は「糖尿病」について話します。 糖尿病は、自覚症状が出るときにはかなり進行していることが多く、健康診断などの血液検査の結果をチェックしておくことが大切です。
 糖尿病の目安となるのは「空腹時血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)」で、空腹時血糖値が1dl当たり126㍉㌘、HbA1bが6・5%を超えると治療が必要です。 しかし、それ以前の数値(空腹時血糖値が1dlあたり110㍉㌘以上、HbA1bが6・0%以上)でも「境界型糖尿病」と呼ばれ、糖尿病に進行しないようケアしなければいけません。 まだ糖尿病じゃないから大丈夫だと思われがちですが、糖尿病になると、神経症や網膜症、腎症などの合併症を起こしやすく、重症化すると足先の切断や失明、透析が必要になるなど、日常生活が制限されます。 そうなる前に、運動や食事など、生活習慣を改善し、継続して取り組んで、糖尿病にならないような予防していくことが、将来にわたって健康に過ごす秘けつです。


「自分ルール」の習慣を見直して


 初期なら自覚症状は感じにくいですが、前兆はあります(図参照)。気になる人は、血液検査をして、糖尿病や境界型を示す数値なら、かかりつけ医を受診しましょう。 また、境界型に当てはまらなくても数値がその目安に近い人は、運動不足になっていないか、食べ過ぎていないかなど、日頃の生活を見直してみてください。
「お昼には甘い物を必ず食べる」「炭酸が好きでよく飲む」「毎食おなかいっぱいに食べる」…など、自分ルールの食生活が悪影響になっている場合もあります。 糖尿病は生活習慣の乱れが表れやすい病気。2月は生活習慣病予防月間です。この機会に、健康チェックと生活習慣を見直しましょう

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