リビング和歌山3月号

食物アレルギー、治っているかも?子どもの入学前に検査してみては

 牛乳・小麦・卵は、子どもに多い3大アレルゲン。幼い頃にこうした食物にアレルギーがあっても、その8~9割は小学校に入学するころまでに治まります。 例えば、卵アレルギーでも、生はだめだけど、火を通せば大丈夫など、食べ物によっては、だんだんと食べられるようになっている場合があります。

 小学校に通うようになると給食になり、食物アレルギーがある場合は、学校に事前に知らせておき、その食物を使った献立を食べないようにしなければいけません。 しかし、成長に伴ってアレルギーが治っているなら、こうした気遣いは必要なくなるので、入学前に、アレルギー検査をして調べておくといいでしょう。



症状が出たときの対応方法も伝えて


 ただし、検査の結果により、食物アレルギーがあると分かった場合は、その食物の情報だけでなく、アレルギー症状が出た場合の対応方法まで、きちんと伝えておくことが必要です。 例えば、薬やアナフィラキシーが起こった場合に使うエピペンをどこに持たせているか・・・などです。

 食物アレルギーの症状には3つのタイプがあり、もっとも典型的なのは「即時型」。じんましんなどの皮膚症状や呼吸しづらくなる呼吸器症状などの全身症状が、食後すぐに現れます。 アナフィラキシーなど重篤化する可能性があるので、注意が必要です。次に「口腔アレルギー症候群」は、口腔内の粘膜にふれて起こるアレルギーで、喉がイガイガするなど違和感がありますが、 重篤化の心配はありません。3つめは「運動誘発型」で、食後30分~4時間以内に運動をすると症状が出ます。食後なんともなくても、運動をすると急に症状が出るので、アレルギーだと非常に分かりづらいです。 給食後、体育の授業や課外活動で体を動かす場合は注意してください。

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