リビング和歌山4月号

しっかり眠れていますか?
内科的な要因があることも

しっかり眠れていますか?
内科的な要因があることも


 季節の変わり目、また新年度になって生活環境に変化がある時期。しっかりと睡眠は取れていますか? 眠っているつもりでも、睡眠のリズムが乱れて体や脳が休まっていない場合もあります。

 こうした睡眠障害には、寝付きが悪い「入眠障害」、途中で目覚める「途中覚醒」、朝早く目が覚める「早期覚醒」、深く眠れない「熟睡障害」などがあります。 タイプにより治療法や対処法が異なり、また、自分がどれに当てはまるのかを知ることで、その原因が何か分かる場合があります。


 なぜ眠れないのか、原因を知ることが治療につながるのですが、その理由が分からないときは、まずは睡眠環境がきちんと整えられているのかをチェックしましょう。

 睡眠環境を整えるためには、規則正しい生活が大切です。いつも同じ時間に起き、同じ時間に寝ること。休日でも起床・就寝の時間を合わせることで、体内時計のリズムが保たれます。 就寝前のカフェインやアルコールもよくありません。また、就寝時にテレビをつけっぱなしにしていたり、スマホを見ていたりしていないでしょうか。 寝る前に明る過ぎる光を見ていると交感神経が刺激され、入眠を妨げることもあります。ソファなどではなく、きちんとベッドや布団で横になり、リラックスできる環境で体を休ませましょう。


睡眠障害に何かの病気が隠れているかも


 こうした環境を整えても、しっかり睡眠が取れない場合は、何かほかに原因が考えられます。 心配事やイライラなど精神的な要因のほか、睡眠中に呼吸が止まったり、浅くなったりする睡眠時無呼吸症候群や、ホルモンの分泌異常による甲状腺機能亢進(こうしん)症、 また、更年期や高血圧などの身体疾患が要因として隠れている場合もあります。まず、かかりつけ医に相談することをおすすめします。


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