リビング和歌山9月号

新型コロナウィルス
後遺症に気を付けよう

新型コロナウィルス
後遺症に気を付けよう


新型コロナウィルス感染症の第7波は、今までにない広がりを見せました。少しずつ落ち着いてきましたが、オミクロン株以前のような感染の収まりは、まだ見えません。 そして、感染者が多かっただけに、後遺症に悩む人も少なくありません。


新型コロナウィルスに感染し、治療や療養期間が終わっても、微熱が続いたり、倦怠(けんたい)感や筋肉痛、息切れ、咳(せき)、嗅覚・味覚障害、頭がぼーっとする、うつ症状などがあるとき、 後遺症だと考えられます。新型コロナウィルスの症状が重症だったか、軽症だったかに関わらず、後遺症を訴える人はいて、しかも、その症状や程度はさまざま。
また、その期間も人により異なります。多くは発熱や喉の痛みなどのコロナの典型的な症状が収まってから、また違う症状が表れ、それが長く続きます。


オミクロン株は咳が残りやすい


新型コロナウィルスの後遺症については、今まさに研究が進められているところで、特効薬や治療法はありませんが、それぞれの症状を抑え、和らげる対症療法で、改善が見られる場合があります。 まずはかかりつけ医に相談してみましょう。

ただ、咳の症状については注意が必要です。これからの季節、9月から10月にかけては空気が乾燥し、ぜんそくが悪化しやすくなります。新型コロナウィルスの後遺症かと思っていたら、ぜんそくだっというケースがまれにあります。 後遺症の咳だと思い、咳止めの薬を飲んでいるのに治まらない、また、3週間以上咳が続くような場合は、専門医に診てもらいましょう。 これまで、ぜんそくにかかったことがない人も、コロナに感染したことがきっかけとなってぜんそくを発症することがあります。 オミクロン株の後遺症では、咳がこれまでより多くなっているようなので、気を付けてください。


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