リビング和歌山1月号

インフルエンザが3年ぶりの流行
症状は新型コロナとほぼ同じ

インフルエンザが3年ぶりの流行
症状は新型コロナとほぼ同じ


 今年に入ってインフルエンザが流行。3年ぶりに患者数が多くなっています。 和歌山市では、1定点医療機関あたりの1週間の患者報告数が、1月9日~15日は13・67となり、注意報基準値の10を上回りました。 新型コロナも第8波で感染が広がり、コロナばかりに目が行きがちですが、インフルエンザにも気を付けましょう。


 インフルエンザも、新型コロナと同じく、上気道(鼻や喉)のウイルス感染症で、鼻水や喉の痛み、せき、たん、発熱などの風邪症状が見られます。 症状だけでどちらかを判断するのは難しく、発熱があれば発熱外来で新型コロナの検査をしますが、この時期は、同時にインフルエンザの検査もしておくことをおすすめします。 新型コロナとインフルエンザ、同時にダブルで感染する可能性もあります。
 新型コロナを調べる抗原検査キットがありますが、新型コロナとインフルエンザの両方を同時に検査できる抗原検査キットも、一般向けの販売がスタートしています。
 インフルエンザには治療薬があります。ただし、発熱から48時間以内に服用しないと、効果が少ないとされています。



解熱剤の服用に、くれぐれも気をつけて


 インフルエンザが疑われるときに、注意してほしいのが解熱剤です。「インフルエンザ脳症」や「ライ症候群」など、意識障害やけいれん、異常行動などが起こる脳症と、一部の解熱剤との関連が指摘されています。 新型コロナ、インフルエンザともに熱が高くなりますが、アスピリンやボルタレンなどの解熱剤は避けてください。熱を下げたい場合は、アセトアミノフェン(カロナール)を服用します。 大人ならロキソニンも使えます。総合感冒薬、いわゆる一般的な”風邪薬”にも解熱剤が入っています。自身の判断で薬を飲まず、病院を受診して処方してもらいましょう。
 また、発熱したときに備えて、発熱外来がある病院が、自宅の近くにあるかを確認しておきましょう。


このページを閉じる