快適な睡眠環境を整えて
熱帯夜を乗り切ろう
快適な睡眠環境を整えて
熱帯夜を乗り切ろう
間もなく8月を迎えますが、暑い日が続きそうです。気象庁の7~9月の3カ月予報によると、西日本の今夏の平均気温は平年より高く、8月は特に厳しい暑さに見舞われるとのこと。 屋内外を問わず、熱中症対策を心掛けたいですね。
熱中症や夏バテの予防として、食事や運動、睡眠で暑さに負けない体をつくると同時に、猛暑を和らげる環境を整えることも大切。特に、高温多湿な熱帯夜は睡眠環境としては悪条件で、体内の
水分が汗で奪われ、寝ていながら脱水症状を引き起こすことがあります。
快適な睡眠環境に、エアコンで夜間に一定の室温や湿度を保ち、寝ている間の汗を抑えることが挙げられます。
室温の目安は基本的には28度以下とされ、25度ぐらいがたいていの人の適温といわれます。
一部屋に複数人で寝る場合は暑がりの人に合わせた温度設定にし、他の人は寝具や着るもので体温調節をしましょう。
またエアコンの直風は避け、扇風機や送風機で室内の空気を循環させて、体を必要以上に冷やさないように。
エアコンを一晩中つけて脱水症状を防ぐ
エアコンは室内の空気を冷やすことで湿度も下げます。しかし、室温を下げ過ぎると乾燥するため、湿度は60 %以下に調節するといいでしょう。
深い睡眠を目指すには、エアコンは寝る30分前につけ、そのまま一晩中つけたままに。
タイマーを設定しても、エアコンが切れたタイミングで室内が暑くなり、寝苦しさで目を覚まして眠りが浅く
なります。電気代が気になりますが、小まめに消するよりも、つけっぱなしの方が消費電力を抑えられるといわれます。
体をリラックスモードに導く自律神経の一種、「副交感神経」の働きを高める行動を習慣づけるのもいいでしょう。
寝る1時間前にぬるめのお風呂に入る、ストレッチで筋肉をほぐす、胃に負担を
かけない温かい飲み物を取るなどがあります。睡眠時の脱水症状を防ぐには、喉に渇きを覚えなくても日中から水分補給をするように心掛けて。
寝る前にまとめて水分を取っても、夜間にトイレが近くなり、深い眠りにつきにくくなります。
睡眠不足が長く続くと、睡眠障害につながることもあります。寝る環境を整えても効果がない場合は、内科医などかかりつけ医に相談を。
睡眠習慣の指導や、必要に応じた睡眠薬が処方され、睡眠時無呼吸症候群などの病気の可能性がある場合は、専門医が紹介してもらえます