リビング和歌山12月号

長引く“咳せき”に困っていませんか
もしかすると、咳ぜんそくかも?!

長引く“咳せき”に困っていませんか
もしかすると、咳ぜんそくかも?!


 熱や鼻水などはないのに、咳だけが長く続く―、そんな症状に困っている人はいませんか? もしかすると、「咳ぜんそく」かもしれません。


 咳ぜんそくは、ぜんそくの一種ですが、特有のヒューヒュー・ゼイゼイといった喘鳴(ぜいめい)や呼吸困難を伴わず、咳だけが唯一の症状です。 熱もなく、体を動かせないわけでもないので、それほど重く考えない人が多いですが、ぜんそくといえば、命に関わる病気。適切な治療と何よりも予防が大切です。

”咳だけで大したことない”と、咳ぜんそくを治療せずに放置したままにすると、ぜんそくに進行する可能性があるので、注意しましょう。

 咳が気になるとき、よく気管支を広げる貼り薬などで症状を抑えます。しかし、咳ぜんそくである場合は、咳が単に治まっても根本的な治療にはなりません。 ぜんそくは気管支の炎症によって起こるので、咳ぜんそくも同じく、吸入ステロイド薬を用いて炎症を抑え、ぜんそくに進行することを防ぎます。


検査をして適切な治療を進めましょう


 咳ぜんそくの特徴は、痰(たん)が絡まない乾いた咳が続くこと。他にも、何らかの刺激で強い咳になったり、咳き込むとが多くあります(上記参照)。 咳ぜんそくの診断基準は、こうした咳が8週間続いていることですが、期間に関わらず、気になる症状がある人や、気管支拡張薬で症状が治まっても、また咳が再発してしまう人は、病院で一度ぜんそくの検査をしてみましょう。

 ぜんそくの治療は時間がかかりますが、今は治療薬もさまざまあります。自分に合う治療法を専門医とともに進めましょう。

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