リビング和歌山 2024年3月号

日中の眠気やだるさが続く人は
睡眠時無呼吸症候群に注意!

日中の眠気やだるさが続く人は
睡眠時無呼吸症候群に注意!


季節の変わり目となる春は、寒暖差により自律神経が乱れ、日中の眠気やだるさが出やすい時期です。
しかし、春に限らず、夜中に目が覚めたり、十分な睡眠時間を取っていても熟眠感が得られなかったり、日中に眠気を感じたりする人は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

 自律神経には、活動するための交感神経と、リラックスさせる副交感神経が存在します。両者がバランスを取ることで、日中には活動でき、夜には体を休められます。 気温の変化などが原因で自律神経が乱れた場合、生活リズムを調節すれば、眠気などの症状は次第に改善していきます。


 睡眠時無呼吸症候群とは、一時的に呼吸が止まって熟睡できず、日中の眠気やだるさにより日常生活に支障を来たす状態のこと。 特に、いびきをかく人によく見られ、無呼吸の回数が多ければ多いほど、睡眠の質が低下。 中には眠気を感じるだけでなく、会議やテスト中など集中しないといけないときに眠ってしまう人もいます。 頭痛や集中力の低下などが見られ、無呼吸時には肺の機能が低下して心臓に負担がかかるので、高血圧の発症や糖尿病の悪化など合併症のリスクも伴います。
肥満体型の人に多いいびきは、必ずしも体型とは関係ない場合もあり、子どもの時からいびきをかくような生まれつき喉の構造が狭い人は、体調変化や筋力低下により、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性があります。


いびきと日中の眠気が続く人は検査を


 いびきと日中の眠気で悩む人は、病院で検査を受けられます。酸素センサーをつける簡易検査を実施すれば、就寝時に発生する無呼吸の回数を解析。 睡眠中に呼吸が1時間あたり5回以上止まると睡眠時無呼吸症候群と診断され、軽症・中等症ならマウスピース、重症ならシーパップと呼ばれる機械を就寝時に装着して治療します。 上記のチェックリストを参考に。気になる方は専門医に相談を。

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