リビング和歌山 2024年6月号

溶連菌感染は喉の痛みが特徴
”人食いバクテリア”に注意!

溶連菌感染は喉の痛みが特徴
”人食いバクテリア”に注意!


 一般的な風邪はウイルスが原因ですが、A群溶血性連鎖球菌(以下溶連菌)に感染すると、風邪のような症状が見られます。 飛沫(ひまつ)感染や接触感染によって、人から人へとうつり、多くは冬に流行しますが、これからの季節も注意が必要です。 さらに、〝人食いバクテリア”と呼ばれる劇症型溶血性連鎖球菌(以下劇症型溶連菌)があり、感染すると、命に関わる危険があるといわれています。


 溶連菌に感染すると、喉の痛みやへんとう炎など、上気道を中心に症状が見られます。溶連菌の感染を疑うときは、咽頭を綿棒で拭い取る迅速抗原テストで検査をします。 チェックリストで、3点以上は検査の対象、4点以上は、検査をしなくても、すぐに抗生物質で治療を開始します。

 溶連菌感染の場合、抗生物質を服用すると2~3日で症状が治まりますが、薬を途中でやめてしまうと溶連菌が除去できず、へんとう炎をぶり返すことがあります。 そのため、抗生物質を服用するときは、症状が治まっても自己判断で服薬を中止せず、処方された薬を最後まで飲み切ることが重要です。 治療期間は1週間~10日、症状を繰り返す人は2週間かかることもあります。学校保健安全法では、溶連菌に感染すると、抗生物質を飲み始めて24時間たつまで、出席停止になります。 マスクや手洗いなど一般的な感染対策を行えば、予防できます。


劇症型溶連菌に感染すると、約3割死亡


 劇症型溶連菌にかかると、大人は子どもよりリスクが高く、感染した人のうち、3割の人が亡くなるといわれています。 手足の傷口から感染すると、壊死(えし)する場合もある他、下痢や嘔吐(おうと)、関節痛、ひどいだるさなど、一般的な風邪と異なり、全身に症状が現れます。 溶連菌感染と診断され、治療しても治りきらない人は注意を。気になる方は、かかりつけ医まで相談してください。

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