リビング和歌山 2024年10月号

新たに点鼻薬が登場!
インフルエンザの予防接種が開始

新たに点鼻薬が登場!
インフルエンザの予防接種が開始


インフルエンザの予防接種は10月からスタート。 12月上旬までに接種すれば、流行シーズンの感染をカバーできるといわれています。 ワクチンを接種すると、65歳以上であれば、約35~55%の確率で発症を防ぎ、感染しても、80%死亡率を抑えることが報告されています。 これから寒くなる時期に、高齢者や、心臓や腎臓、呼吸器などに基礎疾患があり、かかると重症化しやすい人は、この機会に予防接種を検討しましょう。


 今年から、インフルエンザワクチンに〝点鼻薬”が新しく承認されました。対象は2~19歳未満の子ども。 両鼻に1回ずつシュッとするだけで、注射のワクチンと同程度の予防効果が期待でき、注射が苦手な子どもにもおすすめです。

 インフルエンザの予防接種は、注射の場合1回3000~3500円で受けられ、13歳未満の場合、2回接種が推奨。 自治体ごとに補助があり、和歌山市に住む満65歳以上の人と、満60歳以上65歳未満の人で、心臓や腎臓に基礎疾患があり、日常生活が極度に制限される程度の障害がある人などは、 自己負担1000円で接種できます(詳細参照)。一方、点鼻薬の接種は1回限りですが、1回8000~1万円程かかります。 インフルエンザワクチンの注射は病原体の感染力をなくした〝不活化ワクチン”に対し、点鼻薬は、ウイルスを弱毒化した〝生ワクチン”。 熱やだるさ、鼻水など風邪のような副作用が見られる場合があります。点鼻薬の接種を希望する人は、かかりつけ医が取り扱っているかどうか、事前に確認を。


コロナウイルスのワクチンと同時接種も


 また、新型コロナウイルスの予防接種の補助も始まっています。補助が受けられるのは、インフルエンザの補助対象者と同様。 3月31日(月)まで、1回に限り3000円で接種できます。現在、新型コロナウイルスのワクチンは5種類あり、国内産のワクチンも登場しています。 インフルエンザと新型コロナウイルスの予防接種は、同時に接種することができます。

 インフルエンザが重症化すると、免疫が落ちて2次感染を起こし、肺炎になるリスクが上昇。さらに、新型コロナウイルスは炎症が強く、後遺症が残ることがあります。 どちらもワクチンを接種して、予防することが大切です。予防接種を希望する人は、かかりつけ医に相談しましょう。

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