今年は例年に比べて、花粉の飛び始めが早く、飛散量も多い傾向。 これから迎える花粉症のピークに備え、みなさんが、日頃気になっている花粉症の疑問に答えます。 正しい予防・治療法を行いましょう。
昔は〝大人に比べて子どもは花粉症にかかりにくい?といわれていましたが、環境の変化により年齢に関わらず、子どもでも発症します。
ただし、高齢者は、加齢とともに免疫力が低下するので、かかりにくいでしょう。
花粉に暴露されると、体内に抗体が作られ、花粉に敏感になる〝感作"された状態に。
一度でも抗体ができると発症する要因となり、暴露量が多いほど発症しやすいと考えられています。
中には、抗体ができない体質で発症しない人もいて、血液検査をすれば分かります。
花粉症は一度発症すると、症状が弱まっても、自然に完治することはありません。
ただし、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に吸収させてアレルギー反応を弱める〝舌下免疫療法″を行うと、
感作と逆の〝減感作"が起きるので、完治する可能性があります。
ヨーグルトを食べても花粉症を予防することはできませんが、ヨーグルトには腸内環境を整える作用があるので、免疫を安定させることが期待できます。
花粉症の目薬には防腐剤が入っているので、ハードコンタクトができないといわれていましたが、今は、装着していても点眼できる目薬があります。
都会は田舎に比べて、花粉症になりにくいと思う人もいますが、花粉はアスファルトに落ちると舞い上がるため、都会でも注意が必要。
和歌山市では海風が花粉を飛ばしてくれるので、花粉症の患者が少ないです。
花粉症の予防には、鼻や目、口を覆うマスクや眼鏡が大切。
鼻うがいの効果は一時的なので、花粉症の症状が気になる人は、医療機関を受診し、抗アレルギー薬などで治療を。